2016年9月3日土曜日

8/29 8/31 対話


さて、これまで何度か、ワークショップ形式での上演を視野に入れつつ、作品を作ろうとしてきたわけですが、どうやら、おそらく、なんとなく、その方法はやっぱりなくなってしまいそうです。

それというのも、昨年「人形の家」をやってみて、村川さんはどうやら、そうじゃないだろう、ということを考えたらしく、今回の公演では、アクターズラボだから、とか関係なく、自分が作るべき作品にする、といって、戯曲の可能性を早い段階でなしにして稽古を進めてきたわけですが、この直前になるまで、実はまだ決めあぐねていた幾つもの出来事もあったわけです。

しかし、いよいよ、作品をどうするか、そろそろ決めなければいけなくなって来ているのですが、やっぱり、ワークショップっぽい何かで、わちゃわちゃした作品を作るのではなく、たとえそれが無理なことであったとしても、あるいは残酷だったり不平等なことだったりしても、出演者一人一人との対話を通じて作品を作るということ、そして作品は、中国人と日本人が向い合って話をするだけの、もしかしたらどこまでも退屈な、そしてどこまでもミニマムで、小手先のアレコレなどをはじめから排除した作品が、したい、というよりは、そうしなければいけないのかもしれない、とさえ思い始めている今回の稽古場では、上演一ヶ月前にして、やっと作品の内容が固まり始めているのでした。