2014年10月30日木曜日

2014/10/29 イプセンの、人形の家?


また写真は撮っていませんが、来週からとれると思います。


アクターズラボは基本的に、講師が書いたオリジナルテキストでの上演がほとんどなのですが、今回の講師である村川拓也さんは、劇作家、という肩書きは持っていません。
それでもアクターズラボらしく、今回は、台詞を声に出して読んでみる、という稽古が行われました。


題材になったのは、イプセンの人形の家、その最後の数ページを出演者たちが分担して読むというような稽古が行われました。


何とも演劇らしい、演劇的、というか、演劇チックつまり演劇っぽい読み合わせが終わった後で村川さんからあった指示が、台詞の意味とかシチュエーションとかを考えず、面白く読んでください、というようなことでした。


村川さんは人形の家をよく知らないそうです。そしてそれを読み上げる受講生も、誰一人として読んだ事がないそうです。

それでも、演劇のテキストを持って、それを読んでくださいと言われると、どうしてもいわゆる演劇的な読み方を出来てしまうのですが、演劇「的」であるという事は、きっと、演劇ではない、という事でもあるのかもしれません。


もちろんその後はイプセンとはほど遠い読み方(笑いながらとか、口を開けずに喋ったり、語尾が聞こえなくなっていったり)で声にされると、むしろ演劇どころか、歌でもないし、落語でもないし、音読でもないし、漫才でもないし、と、何処にも属していない声が稽古場で話されました。

いったいそれがどんな風に演劇「的」な所から離れていくのか、そしてどんな風に演劇になっていくのか、その結果は来年の今頃、アトリエ劇研で上演されます。
いまから気の早い宣伝ですが、劇場でお待ちしています。

2014年10月23日木曜日

2014/10/22 お披露目会(?)



稽古の終わりに、このクラスの講師である村川さんから受講生の皆さんへ
「来週は自分の得意なことをひとつ披露して下さい」
と、それで終わった前回の稽古でした。


自己紹介も程々にエチュードが始まった1回目の稽古、そして今度は特技を披露するという事で、やることがすぐに決まった人は良いですが、何をしたら良いか分からない受講生は困惑していました。


そして一週あけて、昨日の稽古では、それぞれ自分の特技を披露する為の準備をしていたし、何となく皆が、一人ずつ順番に皆の前で、それをお披露目していくのかしら、と思っていた筈なのですが、村川さんは、その受講生たちが特技の披露をするということでさえ、ひとつの作品にしてしまうような、そんな構造を作った上で、皆さんはそれぞれ、歌ったり、舞ったり、ピエロになってみたりしていました。


具体的なことがいえないのは、これから詰めていけば12月には公演出来るかもしれない、と言っていて、今のところその予定は無いけれど、もしかしたらというのもあるので、何となくお茶を濁しておきますが、ひとつどんなことがあったのかをご紹介すると、ピエロが着替えをしている横でハミングを歌っている女の子がいたり、イエモンを歌っている男性の横でマッサージしている女の人が居たりしました。

来週は写真を取ってきます。
来週まで、お待ちください。

2014年10月16日木曜日

2014/10/15 エチュード



本日から稽古が始まった村川クラス。

今回のクラスは平均年齢が低く、最初は皆さん緊張した面持ちではありましたが、年が近い為か、割と皆さん打ち解けた雰囲気で稽古がスタートしました。
アクターズラボの受講生はいつも多様で、大学でずっと演劇をしてきた人や、今回が全くの初めての人などが、まったくおなじ稽古におなじだけ参加して、一年後、皆でおなじ舞台に立ちます。


今回はエチュード&自己紹介でした。
前半はエチュード(与えられた設定での即興の演技)を、受講生ほぼ全員で。


一度目のエチュードが終わった後で、物語を無理に進めないこと、どうしても何かをしてしまう事を少しだけ抑えてみる事、というアドバイスが村川さんから受講生の皆にありました。

設定は葬式の待合室。確かにその場所は、普通であれば粛々とした静かな場所であるべきかもしれず、もしかしたら誰も口を利かずにその場で静かにしているかもしれませんし、そんな風にエチュードが進んでも全く問題はないのですが、俳優は何も寄りかかるものが無いなかで、体をゆすってみたり、訳もなく独り言をつぶやいてみたり、とにかく沈黙に耐えきれず何かを話し続けてみたり、時間は勝手に流れているのに、そうやって時間を無理して進めてしまうような事に対して、村川さんはそう言っていたようです。

何もない舞台に人が現れる、それで充分演劇だと言ったのはピーターブルックですが、そんな風に人前に立つことの難しさを皆さんのエチュードを見ながら感じることができました。

そのあとの自己紹介、村川さんから受講生にオファーがありました。
そしてそののち、どんなことが話されたのかは、また次回の稽古場ブログでご紹介します。


2014年10月9日木曜日

プレワークショップ+面接【2014/10/08】

今月開講の新公演クラス(劇研アクターズラボ+村川拓也 通称 村川クラス)の、プレワークショップ+面接が行われました。

プレワークショップは、参加希望者と共にワークショップを行い、講師および企画側、受講者側双方に「どのような方々が希望しいるのか」「どんなことをこれからしていくんだろう」ということを確認する場です。そして、個人面談を経て双方に納得してから正式な申込、受付という流れになります。

 今日のワークショップでは、村川さんの最新作『エヴェレットゴーストラインズ』のメーキングを題材に、「即興で自分で決めた短い時間内に、何か(面白いこと)をする」課題に取り組みました。
 来週の水曜日からいよいよ開講です。
 どのようなチームが誕生するか楽しみです。