2015年5月14日木曜日

5/13 けいこ


稽古は順調に進んで、と、言いたいところではあるものの、何も不安がなく全てのことが軒並み一点の曇りなく決定していくと言うよりは、どことなく緩やかに、そして何かと迷いながら、立ち止まったり変更してみたり色々と試してみたり、というような稽古で、サクサクと色々なことが出来上がっていくという状況ではないのですが、ネットで見つけた語源由来辞典なるもので「稽古」を検索してみたら、稽古の「稽」というのはもともと考える、という意味とかに使われた漢字だそうなので、そういう意味では、極めてまっとうに稽古をしているし、考えてる間は稽古は順調なのでした。



とはいえ気がつけば5月になってしまったのですが、実はまだイプセンの人形の家について、どのようにそれを上演するべきなのかということを改めてまだ悩んでいて、昨日の稽古では今までやってきたやり方とはまた違う方法を試して見る、といったことが始まったりするのですが、それがどうして行われるのかといえば「それは一体なんなのか」という事についてや「どうすればいいのか」といった事について、考える、ために、稽古の時間は費やされています。



なんかないすか、と村川さんは受講生に尋ね、もちろんすぐに解決なんかができる事柄の方が少ないわけですから、割と皆さん一様にだんまりで、一人だけ案を出した人もいたりはしたけれど、ひとつの答えが全ての答えになるわけではなく、なんとなく、相変わらずの迷いながらの稽古が着々と進みながら、実はそろそろチラシを作ったりアトリエ劇研のHPに情報を掲載したり、上演作品だけではない色々な作業が進み始めていて、きっと来月の中ごろには皆様の手元にチラシがお届けできると思うのですが、是非とも皆さん、お楽しみにしていただけたらと思います。


ちなみに、稽古の「稽」は考える、という意味だそうですが、「古」の方はそのままイニシエで、つまり昔の事とかについて考えながら今に生かす、みたいな意味合いらしく、100年以上前のテキストを今改めて上演するためにどうすればいいかと悩むそれはまさしく稽古真っ最中という感じなのでした。

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