2016年6月30日木曜日

6/7 フィールドワーク!


そして日々稽古は進んでいて、演劇の稽古といえば、もちろん声を出さなければいけないわけですからまずは発声練習、その前に、大きな声を出すためには体をほぐしておく必要があればストレッチをしてみたり、それで、ひと通りそれが終われば自分のセリフを確認したり、会話のシーンがあれば誰かと一緒にそのシーンを再現してみたり、そういう場所はいわゆる稽古場、といっても鏡張りの稽古場なんていうものはなかなか準備出来ませんが、とりあえず四方向に壁があって天井もしっかりあって明るい場所、と、いったことが行われるこのクラスではなく、今回の集合場所は四条にあるバーガーキングの二階――は確かに壁も屋根もありましたが、けっしてストレッチや発声練習に適した場所ではなく――に集まり、受講生たちと村川さんは車通が多く賑わっている割にはなんだか歩道がやけに狭くて、うっかりすると向かいから歩いてくる人に肩や腕をぶつけてしまう、自転車の走行が禁止されている四条烏丸付近へ散策、というか、フィールドワークに向かい、それというのもその日の稽古(?)は「街にいる中国人が何をしているのかじっくり見てみよう」という稽古(?)で、出演者の7名(お休みもいましたので正式には6名)は、各々に街を徘徊し、薬局やホテルや、あまりに出来過ぎた偶然で修学旅行らしき中国の学校の生徒達がわやわやと連れ立って歩いている横を一緒になって歩いてみたり、などのことをしながら、それを後日レポートにまとめる作業をしたわけですが、さて、これが「演劇」の「稽古」か! と言われると、なんとなく、微妙、な気がするのですが、一番の問題、あるいは幸いは、受講生の7人が、なんでこんなことをしなければいけないのか! 私たちは俳優になるために演技の練習をしに来たのではないのか! これは演劇ではなくて社会学とか文化人類学ではないか! というような皆様ではなく、あ、四条ですね、また、なんか変なことするんですね、と簡単に納得してバーガーキングに集まり、大学生のふりをして薬局で買い物している観光中のカップルに声をかけるくらいには楽しんでいる、ということが、問題、あるいは、救い、というか、順調、ということなのかもしれません。

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