2015年1月19日月曜日

1/7 身体とか肉体とかいろいろ


今回の稽古は、ダンスファンファーレにて村川さんが演出した「瓦礫」出演者の一人であるダンサーの倉田翠さんが稽古場にいらっしゃり、下の写真のようにストレッチなどもろもろを受講生に教えてくださりました。


真ん中よりやや左に見える横顔が倉田さんです。
みんなストレッチをしています。

たとえば鈴木忠は自身の演劇について語るときなんかに「肉体」という言葉を使うのですが、もともとはダンス批評家で、雑誌「ユリイカ」の編集長をしていた三浦雅士が身体の零度という本を書いたりしているころから、演劇では身体、身体性などという言葉が一般的になっているらしく、その本の中で紹介されているエピソードなんかを思い出すと日本人は昔は行進ができなかったとか円環時間と直線時間があーだこーだフーコーの監視が云々とむつかしいことがたくさん書いてあるのですが、とにかく人の体というのはややこしく、肉体、体、身体、躰、躯、軀、と、とにかくいっぱいあるわけですが、何よりややこしいのが、気が付けば肩や腰が痛くなったり、何もしていないのにどことなくグッタリしている、やけに右足の靴底だけすり減る、と、自分のもの(自分そのもの?)のくせに、どういうわけか自分の意思とは無関係なことが割と頻繁に起きるので、私たちはいつも自分の事を監視しながら、労わりながら、えっちらおっちらとカラダという具体的なそれをコントロールしなければなりません。そういえば三浦雅士はクラシックバレエの雑誌を作っていたし、倉田さんもバレリーナでした。

身体とか体とか肉体とか、使う言葉によっていろんな考えができますが、自分の体を使うことについても、サッカーと剣道とダンスと演劇と水泳とソーラン節ではやっぱり使い方が違っているし、意外と体のことはわからないわけですし、猫背のま爪先立ちをするとなぜか背筋が伸びるというよくわからないことが起きるのですから、こういった地道なワークショップを通じて自分(のカラダ)と向き合うことでちょっとずつ自分のことを受講生の皆さんに知ってもらって、ぜひとも、体調管理に気を付けて、熱とか出さずに稽古に来てほしいと思うのでした。




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